寿司職人の転職に英語力という技術が必要になってきています

必要な技術
2023.12.17
寿司職人の転職に英語力という技術が必要になってきています|はじめに
寿司職人の転職に英語力という技術が必要になってきています|寿司職人の需要はある?
寿司職人の転職に英語力という技術が必要になってきています|寿司職人への未経験での転職は可能か?
寿司職人の転職に英語力という技術が必要になってきています|寿司職人が英語力を必要とされる場面は?
寿司職人の転職に英語力という技術が必要になってきています|英語力以外に必要な技術
寿司職人の転職に英語力という技術が必要になってきています|まとめ

寿司職人の転職に英語力という技術が必要になってきています|はじめに

SNSや動画配信の普及によって一個人が世界中の人々と情報を共有することが容易となった背景もあり、近年は日本独自の文化が思った以上に世界に浸透しています。

アニメやサブカル、日本茶、和食を求めて日本へ海外旅行に来たり、留学に来たりする人がいることはご存知かもしれませんが、日本初の飲食店がたくさん世界へ進出している状況もあります。

吉野家、丸亀製麵といったファストフード店や、スシロー、はま寿司、くら寿司といった大手回転寿司チェーン店が各国に出店されているのをご存知の方も多いことでしょう。

またこれら文化の普及と共に、日本語が現地の言葉に訳されることなくそのままの発音で意味が通じるようになった言葉もあります。

例えば、すし、天ぷら、オタク、カラオケ、かわいい、漫画というような言葉です。

そんな中、日本の伝統的な料理・文化の一つである寿司は2023年現在において海外での人気も獲得しつつあります。

実際日本国内の寿司屋を訪れる海外からの観光客は多くなっており、逆に日本の寿司職人が海外に出店するケースも増えてきています。

なお海外における寿司の認識は日本とは多少異なり、ヘルシーな料理という位置づけが強い傾向にあります。

そのため健康志向の人達に好まれ、日本にはサラダ巻き程度しかないような野菜中心のロール寿司(巻物)が特に人気になっている状況もあります。

海外には「カリフォルニアロール」と呼ばれるメニューがあるということを聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

実はロール寿司には他にもたくさん種類があり、比較的有名なものだけでも、フィラデルフィアロール(生クリームチーズ、スモークサーモン、アボカド)、スパイシーサーモンロール(スモークサーモン、スパイシーソース)、キャベツロール(キャベツ、ご飯、ツナ、マヨネーズ)などがあります。

しかしその一方で日本に元来からある握り寿司を好む人も出てきており、「日本人が握る寿司」がブランドになっているのが現状です。

この記事では、外国との接点が多くなってきた寿司を調理する寿司職人と英語力の関係について紹介していきます。

あわせて寿司職人の需要や、未経験での寿司職人への転職が可能かどうか、英語力以外に必要な技術や要素についても解説するため、これから寿司職人への就職・転職を検討している方、海外で働きたいと思っている方はぜひご覧ください。

海外で活躍するための武器は英語と寿司だ!」でも英語と寿司の関係についてまとめられていたので、ぜひご覧ください。

寿司職人の転職に英語力という技術が必要になってきています|寿司職人の需要はある?

様々な仕事がAIに取って変わられ、多くの人が失業する可能性が懸念されている昨今ですが、その中において寿司職人の仕事は現状AIだけでは賄いきれないという見方が一般的です。

もちろん握りにおいてはロボットの技術も進歩しており、回転率の高い回転寿司などではいまや欠かせないものとなっていますが、一流の職人は土地柄や季節、その日の天気や気温、食材の特徴、客の体調や年齢層、会話の内容といった様々な要素を考慮して調理に微妙な変化を加えています。

このような機微に関しては、人でないと実現することができない部分がまだまだ多くあります。

中には、回転寿司チェーンであってもロボットではなく寿司職人が直接握ることを売りにして一定の人気を得ているところも存在します。

接客に関しても、寿司屋で寿司職人との会話を楽しむ客、パフォーマンスとして調理の姿を見て楽しむ客もいます。これは人にしかできないことであり、市場での仕入れに関しても現状ではまだロボットに一任するようなことはできません。

もちろん食器洗いや会計などをロボットに任せるといった両立は十分考えられることですが、現状として寿司職人の需要が0になるということは考え難いでしょう。

また、回転寿司チェーン店の台頭で個人経営の寿司屋や寿司職人が数を減らしてきていることは事実ですが、その一方で海外における寿司の人気はいまだ広がりを見せています。

個人店舗でも海外進出を成功させているところがある他、店舗型に限らずデリバリー専門の店を展開するなど形態も多様化しているので、それらを含めると寿司職人の需要が急速に拡大するとは言い難いところがあるものの、減少するという懸念は持たなくても良いと言えるでしょう。

なお、「寿司職人の需要と将来性を高めるための海外挑戦について」では今後需要が高くなる寿司職人像について解説されていたので、ぜひあわせてご覧ください。

寿司職人の転職に英語力という技術が必要になってきています|寿司職人への未経験での転職は可能か?

昔から寿司職人は客の前で寿司を握れるようになるまで少なくとも10年かかると言われており、「シャリ炊き3年、合わせ5年、握り一生」という言葉も残っています。

先輩から技術を教わらなければならないものの、人気があり忙しい店であればそのタイミングが訪れることが稀という状況もあるでしょう。

寿司職人の求人には実際に未経験で募集しているところがあり、店舗によって異なりますが年齢制限が設定されていないことも多いです。

しかし一人前に寿司を握れるようになるまでの年数を考えると極力20代、30代くらいの若いうちから転職した方が、夢を実現できる可能性が高いと言えます。

また海外への出店や転勤を希望しているのであれば、生活環境や体力などを考えて特に早いうちから転職した方が得策です。

そうとは言っても、いつからでも寿司職人になる可能性があるという点は大きな魅力です。

そんな中、近年は業界の人手不足もあって事情が変わってきています。

寿司の専門学校や、大手の寿司屋で独自に教育・養成プログラムを設けるところも出てきており、本来数年かけて習得できる寿司職人に必要な技術をわずか数ヶ月で可能にする仕組みも整いつつあります。

回転寿司やケータリング、出前といったように寿司屋の形態も多様化しているため、以前からあるいわゆる「回らない寿司」の店にこだわらなければ、比較的早く寿司職人として活躍できるようになる可能性があります。

なお高級寿司店に就職した場合は、たとえ専門学校などで技術を習得したとしても現場でしか学べない接客や立ち振る舞い、その店独自の決まりなどを体得するために数年は寿司を握れないという場合もあることは頭に入れておきましょう。

以下に鮨職人の技術を学べるプログラムが用意された学校・講座のリンクを貼っておきますので、興味のある方はぜひご覧ください。

東京すしアカデミー

鮨アカデミー

寿司職人コース

寿司職人の転職に英語力という技術が必要になってきています|寿司職人が英語力を必要とされる場面は?

当然ながら寿司職人になるに当たって英語力は必須のスキルではなく、英語に関する資格を取得する必要もありません。

しかし主に日本人の間だけで嗜まれることがほとんどであった寿司は、近年その形を変えることはありつつも国外でヘルシーな料理として好まれるようになりました。

そのため国内の寿司屋に外国人観光客が訪れるというシーンも珍しくなくなりました。

中には様々な理由で外国人観光客の来店をお断りしている店もありますが、円安傾向が顕著である昨今においてインバウンド需要を度外視して経営することは多くの商機を逃すことにもなりかねません。

交渉や商談、議論をするようなビジネス英会話レベルの英語力まで習得する必要はないものの、外国人観光客も歓迎する店で働くのであれば簡単な日常会話ができる程度の英語力を身につけておくと便利です。

外国人観光客が多い場所にある寿司屋であったり、海外の観光サイトやガイドに掲載されている店で働いたりという状況であれば尚更です。

またコミュニケーションはもちろんですが、海外から来る客の多くは滅多にない機会に寿司・日本食の魅力や歴史などを知りたいと思っていることが多いです。

そのため、それらの魅力を十分にプレゼンができる程度の英語力を持っているとより仕事に活かせるようになるでしょう。

海外で寿司屋に転職する場合も必ずしも英語力が必要な技術とはならないものの、母国語が英語の国で働くのであればコミュニケーションもスムーズに取れて働きやすくなるというメリットに繋がります。

海外に出店する場合は英語力がないと交渉や契約においてかなりのハードルとなり、開業までに要する時間も多くかかるばかりかビザが習得できずに入国もままならないという状況にもなりかねないので、寿司の技術と同時に英語力をあらかじめ身につけておくことをおすすめします。

なお、海外に定住したり海外で働きたいがために寿司職人を選択するという人もいます。

理由は、就労ビザや永住権が取りやすくなる傾向にあるためです。

ただし寿司職人であっても世界的に就職が難しいと言われているアメリカでは同様に容易にはいかないため、様々な方法を模索しなければいけないこともあるでしょう。

なお「海外で寿司職人になるには?アメリカの寿司職人の求人事情」ではアメリカでの寿司職人の需要やビザ取得の難しさについて細かくまとめられていたため、アメリカでの就労を希望している方はあわせてご覧ください。

寿司職人の転職に英語力という技術が必要になってきています|英語力以外に必要な技術

英語力以外に寿司職人に求められる技術としては、味覚、食材や調理器具に関する知識、和食の知識、経営能力、マネジメント能力、コミュニケーション能力などが挙げられます。

立場によって必要な技術は異なりますが、少なくとも独立する場合は上記一通りの技術が必要となることでしょう。

また、たとえすぐに技術を習得できる環境が整っていたとしても寿司職人においては、経験が何よりも大きな糧になります。

そのため根気よく続けるだけの忍耐力も必要になると言えます。

もう一つ忘れてはならないのは、日本人であることです。これは技術でもなんでもなく私たちに与えられたカテゴリーの一つですが、寿司職人においてはこのことが大きな付加価値となります。

偶然にも日本人に生まれたのであれば、この価値をフル活用して働くというのも良いのではないでしょうか。

なお寿司職人に必須の資格というものもありません。

ただし「食品衛生責任者」「調理師免許」といった資格を所有していると開業する場合もスムーズに進めることができるでしょう。

調理師免許は持っていると食品衛生責任者資格の講習が免除となる他、飲食を提供する店としての信頼感にも繋がります。

食品衛生責任者は、個人で開業する場合には必須の資格となります。

また、例えばフグのような特別な資格が必要となる食材を扱う場合は、別途「ふぐ調理師」等の資格を取得しなければいけないこともあるので覚えておいてください。

なお、寿司職人への転職についてはこちらで詳しくまとめられていたので検討中の方はあわせてご覧ください。

寿司職人の転職に英語力という技術が必要になってきています|まとめ

今回の記事をまとめます。

  • 海外で寿司はヘルシーな食べ物として認識されている
  • 日本人の寿司職人が握る寿司は海外でも需要がある
  • 近年は専門学校や、大手寿司屋の教育・養成プログラムで早く技術を学べるようになっている
  • 英語力があると寿司職人にとっても何かと便利
  • 寿司職人に必須の資格はない

こちらのサイトでは寿司屋の接客で必要になる英語のフレーズについてまとめられていたので、必要な技術である英語力アップの第一歩としてぜひご覧ください。

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